基本理念
高齢者は、多年にわたって社会の進展に寄与し、かつ豊富な知恵と経験を持った大先輩として敬愛されなければならない。要支援・要介護者(以下、要介護者という)となった高齢者は、特に手厚い医療・看護及び介護の下に健康を回復するとともに、生きがいを持って社会へ参加していただくことが望ましい。
本介護老人保健施設は、施設・人材及び知恵を最大限活用して要介護者の「こころ」と「からだ」の健康を維持・推進することにより「安心と生きがい」を持たせ、地域・家庭での「自立」を支援する事を持って目的とする。
施設の特徴と具体的運営方針
- 恵まれた自然環境と広い敷地を利用し可能な限り野外でのリハビリテーションを行い身体機能の回復・維持に努める。
- アメニティーを重視した、広く清潔で静穏な施設内環境とプライバシーに配慮した療養室は、やすらぎを与える。
- 施設職員の親切な対応と、要介護者それぞれに合わせた機能訓練は、利用者に生きがいを与え早期の地域・家庭復帰を促す。
- 身体機能の訓練に加え、各種のレクリエーションは、要介護者に知的刺激を与え脳神経の活性化を促すとともに喜びと希望を与える。
- 認知症専門棟50床を用意して快適な環境の下で、認知症の進行を防ぎ知的残存機能の回復を図る。
- 地域や家庭の結びつきを重視し「要介護者の対応に対して、啓蒙・普及に努める」とともに「介護者の慰労のためのショートステイ」や「リハビリを目的にした要介護者の通所リハビリテーション」を積極的にすすめる。
- 関連機関、団体と連携を密にして地域における要介護者及びその家族に対する調整とより良い情報の交換と職員の資質向上のための研修・訓練の機会に参加する。
- 家庭復帰を目指す通過施設であるためには、サービス担当者会議やアセスメント、モニタリングを行い、ケアプランを作成するなど良質のケアを提供する。
- 良質なケアの提供により寝たきり防止、自立支援、家庭復帰のための援助を行う。
- 退所後の在宅支援として、入所中と同等のADLが保持できるよう在宅ケア支援機能を有しバックアップ体制を整備する。